精油の使用量と希釈濃度。アロマテラピーのガイドライン

精油を楽しむ時に覚えておきたいのが、使用量のガイドライン。
植物の芳香成分を濃縮した精油は刺激や香りも強いので、多すぎず控えめに。肌に直接つけるのは厳禁です。
精油1滴の量
精油1滴の量は、0.05ml。瓶を斜めに傾け、ドロッパーから1滴が落ちてくるのをゆったりとした気持ちで待ちます。
「なかなか出てこないなぁ」とイラっとすると急に何滴も続けて出てきて入れすぎます。
標準的な一瓶の容量は10mlなので約200滴分、小さな3mlサイズで約60滴分。意外と使い出があります。
主な用途別の使用量
下記は目安ですが、アロマの勉強を始めるまでは多量に使用していた経験から、主な用途別にまとめてみました。
芳香浴 | 1~5滴 |
全身浴 | 1~5滴 |
部分浴 | 1~3滴 |
トリートメントオイル・ボディ用 | ~1%濃度 |
トリートメントオイル・顔用 | ~0.5%濃度 |

芳香浴
環境や使う道具によっても異なるので、あまり神経質にならなくてもというアドバイスもありますが、推奨は1~5滴。
たとえば、無印良品のアロマディフィーザーは水100mlに対して2~3滴が目安。
ストーンやコットン、ティッシュを使う場合は、1~2滴が目安です。
ルームフレッシュナー(50ml)を作る場合 ・無水エタノール 5ml ・精油 3~5滴 ・精製水 45ml アトマイザー付きの容器に無水エタノールと精油を加えて軽く振り混ぜ、精製水を加えてよく振り混ぜれば完成。使用前にもよく振ってから使います。 保存期間は冷暗所保存で1~2週間が目安です。 |
全身浴
家庭用の浴槽(水量約200リットル)に、1~5滴が目安。足浴の場合は、1~3滴。
5ml程度の無水エタノールに精油を混ぜた後、浴槽または洗面器などの湯に入れ、よくかき混ぜてから浸かります。
バスソルト(1回分)を作る場合 ・無水エタノール5ml程度 ・精油 5滴 ・天然塩 大匙2 無水エタノールに精油を加えて混ぜ合わせ、天然塩にスプレーなどで吹きかけてすぐに浴槽に入れます。一回で使い切ります。 |
※2020年4月、公益社団法人 日本アロマ環境協会 AEAJによる使用法のガイドラインが変更になりました。
トリートメントオイル
マッサージなど、肌に使用するトリートメントオイルの場合は、刺激を避けるために特に注意が必要です。
AEAJの希釈濃度のガイドラインは、0.5%~1%。顔に使う場合は、0.5%までが推奨です。
植物油10ml・濃度l%の場合 植物油10ml×濃度1%=0.1ml 0.1ml÷精油1適量0.05ml=2滴 植物油10ml・濃度0.5%の場合 植物油10ml×濃度0.5%=0.05ml 0.05ml÷精油1適量0.05ml=1滴 |
アロマテラピーを楽しむために
アロマテラピーを安全に楽しむためには注意事項があります。
詳しくは、公益社団法人 日本アロマ環境協会 AEAJのホームページで。アロマテラピーについてのコンテンツも充実しています。
2020-06-15 by
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