目に見える肌。角層の働きと年齢による変化

素肌の美しい女性

基礎化粧品の説明によく登場する「角層」。目に見える肌である角層の働きと年齢による変化について、ポイントを簡単に整理しました。

肌を守り、水分を保つ角層

角層(角質層)は表皮の最外層にあり、外的からの刺激や侵入を防ぎ、体内の水分を失わないように保つバリア機能を果たしています。断面図だと厚く見えますが、マイクロメートルの単位、1mmにも満たないごく薄くしなやかな層です。

表皮と角層の構造

角層の構成とそれぞれの役割

角層のバリア機能と水分保持機能を担っているのは、皮脂膜、角質細胞内のNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質。なかでも美肌の要は細胞間脂質で、その約50%はセラミドが占めています。

皮脂膜
角層の表面を覆う保護膜。皮脂腺から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される汗などが混ざり合ってできたもので、皮膚の表面を柔軟に保ち、外的な刺激から保護。水分の蒸発を防ぎ、肌の弱酸性を保って細菌の侵入を防ぎます。
NMF(天然保湿因子) Natural Moisturizing Factor
角質細胞内に存在する天然保湿因子。もともと肌に備わっている成分で、水分を抱え込み、肌の潤いを保ちます。アミノ酸類を主に、乳酸塩、尿素、ミネラル類等で構成されています。
細胞間脂質
角質細胞の間を埋めている脂質で、16種類のセラミドを主に、脂肪酸、コレステロール等で構成されています。水と油の両方になじむ層状の構造(ラメラ構造)になっていて、角質細胞をつなぎ合わせ、水分を挟み込むようにして保持します。

バリア機能と水分保持機能の低下

細胞間脂質内のセラミドや角質細胞内のNMFは、基底層で生まれた細胞が成長、変化し、角層へ押し上げられるターンオーバーの過程で作られます。

角層のバリア機能

健康な肌は、角質細胞が美しい形で規則正しく並び、細胞間脂質がきっちりと埋まり、セラミドもたっぷりとあります。ところが、加齢やターンオーバーの乱れを原因に、角質細胞が変形したり、セラミドの生成量が減少。結果的に、肌のバリア機能や水分保持機能が低下してしまいます。

年齢と共に変化する肌

さらに、もうひとつ。肌の最前線で大切な働きをする皮脂の分泌量も減少していきます。年齢を重ねると、本当に減るものが多くなりますね。

私が実感しているのは、皮脂が一番。「あぶらとり紙」が必需品だった時代は遥か昔。いつのまにか乾燥肌や敏感肌に傾いてきたのは、角層の機能が低下して、外部からの刺激を受けやすくなったからかもしれません。

日々、変化していく肌。理想は「年齢を言うと“えーっ”と驚かれる美しい肌」ですが、まずはこれ以上衰えないことを目標に。食事や生活習慣の改善と共に、水分、保湿成分、油分のバランスを保つアイテムを模索中です。

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