温め美容。ホットタオルでバラ色の肌に

最近、鏡を見ると顔がどんより暗い感じ。その原因は血行不良による”くすみ”かもしれません。洗顔後、ホットタオルで顔を温めてバラ色の肌に。昔ながらの蒸しタオル、スチーマー並みに効果的です。
見た目を左右する血色の良さ
肌の色は、皮膚を構成する半透明の表皮と乳白色の真皮、表皮のメラニンの種類や量、真皮の毛細血管を流れる血液の色や量などの要素が混ざり合うことで構成されます。
透明感やツヤがなくなったり、暗くにごって見える”くすみ”には、加齢、ターンオーバーの乱れ、乾燥など様々な原因がありますが、寒い季節に多いのが血行不良によるもの。
血液の循環が滞り、酸素や栄養が肌のすみずみまで届けられない状態が続くと、青黒くどんよりとした見た目に。このくすみには、血流を高めて、血色をよくするお手入れが有用です。
ホットタオルでお手入れの土台を整える

ホットタオルは、濡らしたハンドタオルを絞り、ラップに包んで電子レンジで30秒~40秒ほどで完成。
あまり熱くなりすぎない程度で取り出して、温度を確認してから、洗顔後の顔全体を包み込むようにして、ゆっくりと温めます。
肌の奥からじわ~っと温かくなって、毛細血管が生き生きと蘇る (あくまでイメージ)感じ。即効で肌が明るい印象になり、その後の化粧品の浸透度が驚くほどアップ。スチーマーを買わなくても(欲しいですけど)、十分に効果を実感できると思います。
お風呂上りのスキンケアは10分以内に
血流の改善には、40度ぐらいのお風呂に入って体を温めるのも効果的。気を付けたいのはお風呂上りの急激な乾燥です。
入浴法の研究をされている早坂信哉先生によると、お風呂から出て10分後までは入浴前より皮膚水分量が高く、10分を超えると入浴前と同じ程度に戻り、30分を超えると入浴前より減ってしまうそう。
湯上りのスキンケアは10分以内に。早坂先生は、この10分間のことを「保湿リミット」と呼び、皮膚の水分量が高いうちに保湿ケアをと推奨されています。
日々の肌と向き合い、優しく丁寧に

ホットタオル、蒸しタオルは、多くの方が実践している美容法。ご紹介したのは、洗顔後のブースター的な使い方ですが、ディープクレンジング、目の疲れや首・肩凝りの解消、リンパの流れを促すデコルテのケアにも効果的。
注意点は、皮脂の取り過ぎによる逆効果。温めた後はすぐに保湿をするとして、頻度については、その日の肌の調子で。漫然と続けるのではなく、日々の肌と向き合いながらお手入れをすること、大切ですよね。
あ、もうひとつありました。温かさが気持ちよくて、力強くさっぱりと拭き取りたくなるんですけど、タオルでゴシゴシはNG=わかっていても、つい刺激と摩擦を与えがち。優しく丁寧に、と唱えながらやってます。
参考:早坂信哉(著)「最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案」大和書房( 2018)